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敗北
大学3年生になったとき、僕達のサークルにも(当たり前ですが)新入生が入ってきました。
その時の新入生の一人に、レイナ(しつこいですが仮名)がいました。
レイナは、入学当初から僕になついてくれました。
これまでの人生を通して、後輩になつかれたことのない僕は、戸惑いながらも、決して悪い気持ちはしませんでした。くすぐったいながらも、「ヘタなとこ見せられないぞ、シャンとしなきゃいかんなぁ」という責任感が心地よかったのを覚えています。
レイナは、大学生になりたての女の子にありがちな、サークルでの人間関係に関する悩みなんかを、よく相談してきました。
ホントに今どきの女のコが、自分を頼って色々相談してきてくれることに、ちょっぴり優越感を抱きながらも、僕なりに真剣に、アドバイスしていました。レイナは僕にすっかり気を許していて、うちにも時々遊びに来てました。
レイナがうちに遊びに来てたある日のこと。
「キョウさん、アタシー最近、気になってる人がいるんです」
僕はその時に、なんか面白くなくて、でも、
「マジで?なんだよーお兄ちゃんさみしいなぁ」なんて言いながら聞き流そうとしていました。
「バカ〜。キョウさんのことだよー」
レイナはいたずらっぽく笑いました。
「ここまで女の子が言ったら、最後はキョウさん言ってくれるかなぁ」
年下のコからこういう風な駆け引き(?)されるのも初めてだったし、僕は完全にテンパりました。
結局は、僕から言うことにしたんですけど。
レイナ自信が明るくて好奇心の強い女のコだということもありますが、さすが今どきの女のコらしく、どんどん僕をリードしてました。というか、見方によっては、僕をブンブン振り回してました。
甘えん坊だったんですね。
僕も、振り回されるのもいいもんだな・・と思いながら、日々を過ごしてました。レイナの、サークルの人間関係の悩みが日に日に大きくなっているのが、僕にとっても心が痛むことでしたが、彼女のわがままによる部分が大きかったので、うまいこと、諭してなだめて、甘やかしすぎないように心がけて、なんとか周囲とも上手くやっていってもらえるよう、彼氏として、先輩として、アドバイスを続けました。
精一杯、をしたつもりだったんですけど、彼女から返ってくる答えはいつも、
「キョウ、アタシに厳しいよ」
でした。
半年ほどそんな生活を続けていたある日、例によって彼女がサークルに対する不満で泣きじゃくり、僕がそれをなだめるという「日常」の後、泣きはらした彼女がポツリと言いました。
「あのね、アタシ好きな人ができた」
はぁ〜?
と思いましたが、大人でいることにすっかり慣れてしまっていた僕は、
「そうか、わかったその人と頑張れよ」
と言いました。こうして、レイナとの恋は終わりました。
始まりも、付き合っている間も、終わるときも、ブンブン振り回されました。
まさに負けっぱなし。
でも、ここで、自分の恋愛のツボをつかむことが出来たのです。
「そうか俺は、振り回されると燃えるんだ!!」
これは今でも変わらず、僕の恋愛のテーマになっていると思います。
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